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メンバーコラム

「選びたい」

2014.12.15 Mon

映画のお供といえば、私は断然ポップコーン。
家でビデオの時は、カウチポテトなんて言うくらいだから、ポテチだったりするけど。

それも、塩味とキャラメル味のハーフ&ハーフがいいな。
仕切りがあったら、必ず外しちゃう。
で、シャーッと混ぜて、口に入るまでどっちの味かわからないのを楽しむのも好き。
細かいことを言えば、さわった感触でキャラメル味だ!とかわかっちゃったりすることもあるけど、そこはご愛嬌。

世の中には、ポップコーンに興味がないひともいるらしい。
なんで?あんなにおいしいのに!と不思議に思って聞いてみた。
なんでも、あの、時々ガリッとくるのが残念だ、とか、
隅っこにいるうす茶色の部分(たぶん外皮)が口に残るのがイヤ、とかとか。
確かに、弾けそこねたポップコーンの種は私もハズレ気分になる。
だけど、うす茶色の部分は、気になったことはないなぁ。
でも、まぁ、ものは試しと、塩味で実験してみた。写真がそのbefore after。

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afterは、見た目真っ白。
食べて、びっくり!ぜんぜんおいしくない!
口の中できゅ~と力なくかたまり、とける、というのともなんか違うその感じは、ん~。
そして、単調だ。なんだこれは。ポップコーンの風上にも置けない。
次にbeforeを食べた。
キャリッコリッサクッとした歯ごたえに香ばしさ、そこにシュワッととける食感が混ざって楽しい。
あのうす茶色の部分にこんなチカラがあったなんて!

映画館によっては、味が一種類しかないところもあったりして、そんな時はちょっとした喪失感に襲われる、笑
ポップコーンがないところや、飲食禁止なところは気絶ものだ。
次からは、どこかでゲットしよう!と固く心に決めるのだった。
でも、種類が多すぎても、それはまた選ぶ気を失ってしまうから不思議だ。

たとえば、雷おこしが何十種類以上なんてもそれだ。
基本の生地に、いろんな具をまぜ固めている。
お店に入ると、ずらっと並んだ色とりどりのパッケージ。
軽いめまいを覚えた。
種類が多すぎて、選べない。
あー、ごはんの後に来たのもよくなかったかも。。
結局選べなくて、一袋買ったけど、なに味を買ったかもう覚えていない。
ちょうどいい選択肢って、いくつくらいなんだろう。

「ごはん、なに食べたい?」
そうだなー、和食、中華、洋食?
そば、餃子、カレー?
そんな途中なんかうっちゃって、食べたいものがわたしにはある。
それは、「ギョウザ」だ。
餃子ならなんでもいいわけじゃない。あのギョウザだ。
小さい頃から、田舎に帰ると必ず食べに行くお気に入りのギョウザ。
歯ごたえと香ばしさが信条のわたしにあっては珍しく、焼き餃子とも蒸し餃子とも言えない、ソレはもう別格の存在。
焼き目はついてるけど、モチッとジューシー野菜たっぷり。ほかの餃子とは比べられないのだ。
何度、東京出店の妄想をみなで語りあったかしれない。
ある年なんて、テレビで餃子特集の番組を見おわって、家族みんな顔を見合わせ一言、「行っちゃう?」
次の日、嬉々として新幹線に飛びのってた。
そして、ひさびさにお店で食べてビックリ!前より明らかにおいしくなってたのだ。
餃子一筋、数十年。
昔懐かしいだけじゃない、常に今おいしいと思えるものを出し続ける。なかなかできるもんじゃない。

おっと、また脱線してしまった。

あふれる選択肢の中から、なにを選ぶか。
選ばれる側からすれば、その中に入るのもたいへん。
でも、吟味に吟味を重ねて、これしかないと思える、これぞ一品があれば、それを求めて、どこまでだってひとは行っちゃうもんだ。(わたしくらいか、笑) ひとつでいい。多くて二つか三つ。
キラリと光るものがあれば、わたしはそれを選ぶ!