未来のための革新をデザインする。
メンバーコラム
2014.11.10 Mon
ブランドデザインチームで、2008年頃に始めた、ある施策がある。
beer talksというもの。
月に一度ほど、夕方に集まり、「チームメンバーの一人が、スピーカーとして語る」という場。ビールと少々のおやつ、少しだけ暗くした部屋。オーディエンスの参加は自由。興味を持てば参加、途中退出も可。
スピーカーは、二週間ほど前から、主催者(私)と打ち合わせをしてテーマを決める。テーマは業務の話にはしない。その人が最も興味を持っていることや仕事をする上で熱意の源泉になっていること。
スピーカーはとても緊張する。みんなプレゼン慣れしたメンバーばかりなのに。
自分の、ある種、素をさらすことになるから。
一時間ほどの「場」だが、表面的なつながり以上に、その人のことを深く知ることができる。ブランドデザインチーム、というか、博報堂というところは、個性的な人たちが多い。独自の領域を持っていて、そこにかける熱意がとても強い。だから、その「場」がとても貴重。ためになったり、刺激されたり。そして、チーム力の強化にもつながっていく。それが、beet talksの醍醐味。
「場をつくる」には、特別な空間をデザインすることばかりではない。
ちょっとした演出と、みんなをひきつけるテーマの設計こそが重要であることも。
「場をつくる」ことは、コミュニケーションをデザインすることの一つの手段だと思う。