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メンバーコラム

「個人活動と肌感覚」

2014.08.1 Fri

最近、企業に勤めながら個人でも活動している人が増えている気がする。周りにたくさんいるし、僕もその一人で博報堂に勤めながら個人でもデザインを行っている。例えば、月曜の朝だけ表参道に出現するトランク型ポップアップカフェ「GOOD MONDAY ESPRESSO BAR」や、古い木製電話ボックスをリノベーションした物々交換所「DAIKANYAMA WARDROBE」といったインスタレーション作品の設計及び製作から、展覧会やシェアオフィス、個人のアートディレクションまで、建築とブランディング両方の領域を行ったり来たり、あるいは融合させながら活動している。

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GOOD MONDAY ESPRESSO BAR
http://www.goodmondayespressobar.com/

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DAIKANYAMA WARDROBE
https://www.facebook.com/daikanyamawardrobe

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中之条ビエンナーレ建築館
http://nakanojo-biennale.com/architecture/

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AND Inc.
http://www.andinc.co/#skycafe

平日は企業で、休日は個人で活動していると、基本的にあまり休みというものがない。なぜそこまでして個人で活動するのかというと、やはり自分がいいと思うものをつくりたいから。

個人と企業の両方を経験して思うことは、意思決定のプロセスに大きな違いがあるということ。個人単位が集まって動かすような小さなプロジェクトの場合、コンセプトにしてもデザインにしても、それが正しいかどうかよりも、個人の肌感覚や美意識でいいと思えるかが重要になってくる。インスタレーションの設計、ロゴやWEBのデザイン、住宅の設計等様々なプロジェクトを経験したが、どんなジャンルのプロジェクトにも当てはまる。

ただ、こういった個人的な感覚での意思決定は、企業内で行われるようなステークホルダーが多いプロジェクトで行うことは難しい。それこそ、多くの人が個人を主体とした活動に足を踏み出す要因だと思う。

ということで、個人的な興味関心を追求しつつ社会にも目を向けるという、自分が2つに分裂するような生活を送っているわけだが、4年間ほど続けた今あらためて振り返ってみると、必ずしも分裂していたわけではなく、見えない糸のようなものでつながっていたことに気づく。それはコンセプトの設計方法だったり、アウトプットの作り方だったり、いろいろだ。企業での活動、個人での活動の2つをパラレルに進行するのではなく、それらを強く結び付けるためには、やはり2つを貫く軸となる専門性が必要で、デザインを軸にどう2つを融合させようか、今後の自分自身について思考錯誤を繰り返している。

岩間 直哉
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